読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Kotobanoyukue

自分が何者か忘れぬように

スメルハラスメントとセックスレスの相関性

会社に何人かワキガがいる。その人間の半径1.5メートルくらいは腐海のごとく瘴気に満ちている。私は息を止め「南無三!」と通り過ぎる。私は結婚前はよくクラブに行ったが、クラブは基本的に汗をかく場所かつ外国人が多いので、度々ワキガ野郎と遭遇する。機嫌よく踊っているときに、ワキガ野郎の存在をキャッチすると、一気に落ちて絶望的な気分になったものだ。

私は元々おそらく人より嗅覚がやや鋭い。しかし最近、この嗅覚の鋭さに磨きがかかってきたように思う。生理中、もしくは生理前後の人のニオイもキャッチできる。中年男のノネナール臭(加齢臭)はもちろん、新陳代謝が活発な20代女性の、獣のような疲労臭も拾う(「うーむ若い」と思う)。また、日々満員電車に揺られているので、いろいろなニオイをかいでいる。何も自分のこと棚上げにしてるわけではない。私は汗かきだし、体臭もある。特に生理前はニオイがキツくなるので、常にファブリーズとデオドラントを持ち歩いている。うちにもファブリーズが3本くらいある。

私は自分のニオイにいろいろ敏感になったのは、セックスレスが原因だと考えている。片手じゃおさまらない年数、私たち夫婦は営みをしていない。そして世の中のデオドラント意識が異常に向上しているのは、セックスレス増加が背景にあるように思う。外国人がワキガ全開で平気でいるのはお国柄もあるけど、そのぶん「アッチ」はお盛んなんじゃないのかなと。

セックスはニオイに満ちている。肉体と肉体のぶつかり合いでぼとぼとしたたる汗、体液、唾液。。。これを日常的に嗅いでいる人は人間のニオイにも鈍いというか、寛容になれる気がする。そしてそれこそがまっとうな気がする。人間はニオイを発する生き物だから。

セックスは「ニオイを発する自分を(相手に)受け止めてもらう」行為だ。セックスを介して、自分の肉体に肯定感が得られるような気がする。私は正直、自分の出す体臭を受け入れられないし、相手の体臭も受け入れられない。

世の中、いろんなメーカーが男のニオイケア商品に注力している。「夫が臭い!」と嘆く女性も増えている。私、「夫が臭い!」って嘆いている人って、もれなくセックスレスだなんだと思ってる。セックスレスが先か、夫が臭くなったのが先か…それはわからんけども。この先、私の嗅覚はまだまだ向上するポテンシャルがありそうだ。でも正直、いらん能力だと思う。