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Kotobanoyukue

自分が何者か忘れぬように

東京でマウンティングを知る

芦田愛菜ちゃんが女子学院に受かったそうな。中学受験を経験した夫はこういう話に目がないようで「愛菜ちゃんスゲー」と、興奮している。それをやや冷めた目で見る私。夫は昔から週刊ダイアモンドや毎日サンデーの「本当に強い大学」「東大進学率の高い高校」みたいな特集が大好きで、関西の田舎出身の私にはピンとこなかった。でも10年住んでみて、東京は、学歴話、住んでいる場所、家もち(土地持ち)か賃貸などマウンティングの要素にあふれていることをだんだん知った。そういえば、上京する前に東京の友達に「住むなら上野御徒町がいい」といってドン引きされたことことがある。この時も「???」という感じだった、そんな私は今、夫の仕事の都合でド都心に住んでいるが、シンママするなら墨田区京島あたりに住みたいと思っている。私の生まれ育ったところと雰囲気が似ているからだ。

 

東京都墨田区京島

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私の育った田舎は、勉強できる子は公立のTOP高に進み、地元の国立大がエリートコース。それ以外はマイルドヤンキーとしてまったり生きているイメージ。たまに地元に帰ってだんじり祭りなどを見ると、中学でヤンキーだった男の子が、いまだ金髪。おそろいの法被をきた息子らしき男児と「そーりゃー!」と掛け声をあげている姿を見ていると、ここは時が止まっているのかと思う。東京とは時間の流れるスピードが確実に違う。かくいう私は高校中退。ガソスタで油まみれになって働きながら、一浪して関西の私大のどこかに滑り込んだ。

そんな環境で育った私は「誰がどこ出身」なんて気に留めたこともなかった。西成とか芦屋ぐらいにパンチの利いた土地名なら多少「おおっ」と思うくらい。

でも私は今どっぷりマウンティングのるつぼ東京に生きている。自分が気にしてなくても周りが「○○さん家が○○○なの?」「ご主人は経営者だから一生安泰ですね!」「なんでお勤めしてるんですか?小遣い稼ぎですか?」なんて聞かれるもの(マジ)。自分の人間性以外のところに人が異様に関心を示すことが新鮮であり、私はそのうち、みっともないことに「少し豊かな自分」を演出する癖もついた。我が家の世帯年収二馬力で1000万も満たない。誤解を恐れずに言えば少なすぎる。都心では、決して豊かな生活はできない。人並みのことをしているつもりでお金を使うと、家計はこげつく。貯金もないし、夫の経営もうまくいってない。私はこれまで、「夫から金もらってへん!」と、周りの人に冗談半分でカミングアウトしてきたが、その場の雰囲気がざわつくだけで(関西で同じセリフをいうと爆笑)、何の得もしないことも知った。だから私も今日も働く。働いて金を稼ぐ。娘にはJGが無理でも中学から跡見や大妻くらい入って、人並み(都心レベルでの)の豊かさを享受するリア充になってほしいからだ。余計なコンプレックスはいらない、ただただ空気を吸うように東京を楽しみ、一点の曇りもないシティガールに育ってほしい。コンプレックスと自己愛いったりきたりで面倒臭い人間の私のような人間にはなってほしくない。多少のレールに乗せてあげて、そこそこ良い友達に恵まれたら、多少のトラブルがはあっても、それなりにするするっと生きてくれるんじゃなうかと思う。