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Kotobanoyukue

自分が何者か忘れぬように

【映画の感想】「ザ・ビーチ」(米・2000年)

レオナルド・ディカプリオ主演のミステリアス・アドベンチャー。自由を求めて未開の地へ冒険する主人公を通し、現実感を喪失した現代のリアルな若者像を浮き彫りにしてゆく。ロバート・カーライル共演。監督に「トレインスポッティング」のダニー・ボイル。刺激を求めてタイのバンコクへとやって来たリチャード。彼はそこで、地上の楽園と呼ばれる伝説の孤島の噂を耳にする。”(引用「YAHOO!JAPAN 映画」)

 

これを見るのは3度目くらい。私の青春時代の映画です。ここ数年間 、私は脳の老化が始まっているので、見たことない映画を見るのがしんどい&アマゾンプライムビデオに古い作品がたくさんあるので、ついつい懐古趣味に走ってしまうのです。うん、でもこうやって人間、老いていくものなんだなと思います。若いときの思い出って美化されていって、だんだん新しいものを受け付けなくなっている。このまま甘んじてたら、ただの老害になってしまうので、ツベコベ言わずに新しい作品(「君の名は」とかも)ちゃんと見ようと思います。

 私の青春時代(2000年代)

学生だった当時(2000年代)、バックパッカーが流行っておりまして、たかのてるこの「ガンジス河でバタフライ」や、蔵前仁一の「ゴーゴー・インド」なんかを私も好んで読んでおりました。海外で自分探しをするなんて言うと、今では鼻で笑われますが、当時はそんな発言も受容される雰囲気がありました。むしろ椎名誠や、沢木耕太郎にあこがれる若者は、「どんどん外に出て見聞を広めるがよろし!」といった風潮だったように思います。ミーハーな私ももれなくその一人でした。「大学生になったのだから海外一人旅をせねば…!」ということで、ベトナムホーチミンに行きました。バックパッカーではなく、普通のホテルに滞在していたから、この映画の主人公ほど気合いは入っていなかったけど、「現状をぶち破る打開策を、外の世界に見いだしてやる」こういった気持ちは、多少なりともあったように思う。そして、得たものもそれなりにあった。たとえば、自分の身を守るために、「ゲゲゲの鬼太郎」のようにレーダーをビンビンにさせることが、ものすごく疲れるという経験。若くて、かわいい女子だった私(21歳)は、常にひったくり、デートレイプ、交通事故、ぼったくりに警戒していた。ここまで緊張感を強いられる経験は、日本ではなかなかないんじゃないかな。日本で生きることは安全なんだなと思いました。

こいつらの自給自足生活はなんちゃってだ!(だからムカつく)

秘境のビーチにある、おしゃれ版ヤ○ギシズムのようなコミュニティは、人間が増えるにつれ、矛盾を抱えきれなくなり、あっけなく崩壊してしまいます。自生した大麻売って現金収入を得ながら毎日パーリーピーポー。こんなパラダイスのようなコミュニティは運営が難しい。(長野県の限界集落大麻コミュも摘発されたね)人に干渉されずに気ままに生きながら、文明社会(快適な生理用品、生活用品)のおいしいどこどりなんて虫がよい。彼らの場合は、なんちゃって自給自足だしね。本当の自給自足なんて、気質(カタギ)から完全に足を洗う覚悟がない人しか、やっていけない世界だ。

 

↓たとえば、こういう人


無人島で孤独に暮らす全裸の男 - In Subtropical Solitude

 

人は国に吸い取られながらも、国に依存し、国に甘えて、そのなかで生きていくしかないのです。凡人はね。今の時代では、高城剛先生やイケダハヤト先生レベルにクリエイティビティにあふれた人ではないと、組織に属さず、国境を越えたり、都心からあえて地方に移住したりという生き方はできない気がする。私は、語学能力も特殊技能もない凡人なので、この国に依存する。少し忙しすぎるけれど、お金がなくても楽しめるし、それなりに満足してる。ただ会社に依存する人生にはしたくないかな。「幸せの青い鳥」ではないけれど、欲しくて仕方のないものは、すぐそこにあったりする。ワンランク上の生活を求めたって、刺激を求めたって、お姫様のような恭しく扱われたって、幸せも不幸せ全ては自分の中にある。その考えをブレずに持ち、たまにバカもしつつも現実(税金とか育児とか老いとか)に向き合って生きていきたい。そんなこと思いながら、この映画を鑑賞しました。

 

学び

この映画の私なりの解釈。

■現実を知るために、若い内に非日常体験をするべき。

非日常を体験すると、自分にとって本当に大事なものは、ごくごく範囲の狭い、身の回りの普通にあったことや人であることに気付くことができると思います。
失敗したって傷は浅い! 若いぶん自然治癒力が高いのです。50過ぎてから非日常体験を求めて、若い女の子に狂うおっさんとかって若いときに非日常体験を堪能してなかったんじゃないかな。(新鮮な気持ちで古女房の尻をなでることもできるのにね)もちろん、年取ってからも非日常体験したっていいんだけど、本気で「やっちまったなぁ!」ってときは、ダメージでかいからね。とにかく、若いうちに非日常を味わうなら手軽な海外旅行がよろし!若者よ、書を捨て、海外に出よう!(古)以上です。

 

ザ・ビーチ (字幕版)

ザ・ビーチ (字幕版)